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Want to Kiss Syndrome

ついったーのようじょ好きの人たちへ。

どうだ、これで満足か!


すみません、ようじょと呼べるほどようじょじゃありませんでした。はんせいします。


続きから見れます。
――――――――――――――――

 いつもご飯とお風呂とあと本屋に行くときにしか俺についてこない妹が、今日はなんだか俺の後ろばかりを歩いている。
「なあ、なんで俺の後ろを歩くんだ?」
「別にいいでしょ」
 こんな感じだ。まったく、さすがにトイレ前までついてくるのは異常だろうよ。
 半日こんな感じだった俺はとても疲れたわけで、今はソファに横たわっている。
 妹が俺の顔をのぞく。睨むように俺を見る。
「……なんだよ」
「別に」
 はあ、何だこいつ俺に恨みでもあるのか?
 俺の顔、何かおかしいか?
 しばらく俺の顔を見る妹。あーどうにでもしろと、俺は目を閉じた。
 急落していく俺の意識。だが、
「おにい」
 眠りかけた頭が妹の呼び声に起こされた。
「……きすほしい」
 一瞬気が飛んだがすぐに復活。
「はいはい、キスね」
 と言いつつ俺は妹のおでこに軽くキスをして、ソファにまた寝転ぶ。
「ちーがーうー」
 なんか絶賛抗議中。
「じゃあ頬か」
 横目で見ると、頬を膨らました妹の顔。
「ちがう。口」
 直球だなぁおい。
「なんで俺がこんな女とも見れない奴とキスせなならん。お断りだ」
「いいでしょ、減るもんじゃなし!」
「俺のピュアなメンタリティが激減だっての。だいたい何だいきなり」
「だって、他の友達はみんな経験してるのに、私だけ経験してない……」
「そういうことは未来の彼氏のためにとっとけ。以上」
「だって、今やりたいのに」
 来たよ、妹のだってコール。言い訳タイム。
「女の子がやりたいとか言うな。あと『だって』は続けて使うな」
「だって、私も○○迎えたしもう立派な女だよ?」
「色気もないのに女と言われてもだいたい男の前で○○言うな」
 すごく妹の将来が不安である。
「だって」
「だってじゃない」
「むう」
 不満たらたらの顔だ。
「じゃあさ、おにいはキスしたことあるの?」
 なんと鋭いカウンター。
「……あ、あるさ!」
 もちろん嘘だ。
「すごーく嘘くさい」
 流石、十四年の付き合いだ。お見通し。
「ああそうだよ俺だってしたことねーよでもお前とはしねーぞ」
「えー」
 というかもう終わりにしたいこの話題。
「じゃあ、俺部屋行って寝るわ」
 話を一方的に切り、俺は体を起こそうと反動をつける。その時、妹に体を押さえつけられ、

 妹の唇が、俺の唇に触れた。

「なあああッ!」
 叫ぶ俺。
「……」
 しゃべらない妹。
 油断した、めちゃくちゃ油断した。
「今のナシ、梨でなく無しだからな? OK?」
「……嫌」
 嫌って、なんかいろいろとやばそうなのは何故ですか神様ぁ!
「おにいのファーストキスいただき……」
 そして俺は妹のファーストキスを貰ってしまった訳ですが。
 どうする、どうする俺!
「……ん」
 何か悦っている顔をしている妹に俺は恐怖する。
「もういちど……」
 そういって、奴めは顔を近づけてきたのです!
「そ、それだけはご勘弁!」
 俺は妹を押し出した。
「あうっ!」
 そのまま床に倒れる妹を横目に、俺は自分の部屋へ駆け出した!
 部屋に入りそのまま鍵を掛ける。
「これで、安心、か」
 ふう、と息をつく。
「……なんか、異様に疲れた」
 それはそうか。なんたって妹にキ……いや、無かったことにしよう。うん。
 ともかく、……寝よう。
 俺はベッドに体を預け、すぐに意識を落した。

「……甘いよ、おにい」
 カチャリ、といとも容易くおにいの部屋の鍵が開く。
 兄妹同士で合鍵交換したことを忘れるなんて、どんだけ慌ててたんだろう。
 目の前には、眠り墜ちたおにい。
 人差し指を自分の唇に当てる。また鼓動が早くなった。
 何故か分からない。別におにいのことを好きでもなかった……はずなのに。
「なんで、こんなにキスしたいなんて思うんだろ……」
 この体の火照りをどうすればいいんだろうか。
 分からないまま、私は、おにいの横に横たわった。

 悪夢だった。
 内容は一日中妹に追い掛け回される夢。
 高校だろうがトイレだろうがお風呂だろうが追い掛け回され、挙句の果てにキスされそうになる夢。
 実体験と夢はリンクすると言われているのは本当なんだな、と妙に納得して体を起こした。
 両腕を上げて軽く体を伸ばし、崩しそうになったバランスを治すために布団に手をつく。
……感触が、ベッドのそれではなかった。生暖かく、やわらか?
「ぅぅん?」
「あん?」
 寝ぼけ妹と眼があった。
「な、な、なあああああああああああああにいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
 その時の叫びは新幹線と引けを取らないくらいの絶叫だったと自負できる。
「……あ、おはよう、おにい」
 軽く眼をこすりながら当たり前のように挨拶する妹。
 ちょっと待て何故ここにいると言うより先に妹が俺の手が何処にあるのかを見て一言。
「――えっち」
「なっ」
 俺は思いっきり妹の胸を掴んでいた。
 俺はすぐに離そうとするが、その手を妹はがっちり掴み、そのまま俺を寝技の応用で押さえ込む。
「お、お前まさか!」
 俺がそれはヤメロ!と叫ぶ前に妹の顔が近づき、
「おはようのちゅー」

 ぎゃあ。

 朝っぱらから、俺は妹にちゅーされた。

「……一体全体、何回俺にキスしたんだ」
「忘れた。疲れるくらい?」
――もう俺には、安心できる場所は学校だけらしい。

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

00 : 58 : 33 | オリジナル小説 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
ようじょと呼ばれて
by: unknown_22_2 * 2009/07/07 01:22 * URL [ 編集] | page top↑
不覚にも萌えました。僕はロリコンじゃないやい。きっと。

小説すごく面白いです。これからも頑張ってください、楽しみにしてます。マジで。
by: カイメルス * 2009/07/10 18:32 * URL [ 編集] | page top↑

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