スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

サルページの品。

mixiから昔の作品(全然書いてない)必死にサルベージしてきた!


続きに置いておくぜ。


「ああ、かっこいい彼氏とかいたらもっとふつーの生活ができたんだろーなぁ~~ッ」
 少女はそう言いつつ、願いつつ、真っ赤な果物ナイフを片手に持った。その跡に、しとしとと赤いまだらが闇に溶けていく。

「ああ、殺せない相手がいれば、少しは楽になるのかな」
 少年はそう言いながら、願いながら、真っ赤な拳銃で動けない相手の頂きを撃ち抜いた。飛び散る脳髄と血(ないようぶつ)。

 まぁ、それからいろいろあって彼女と彼は出会った。

 彼女の手には真っ赤な果物ナイフ。
 彼の手には真っ赤な拳銃。

 恐らく、最悪なカタチで。



  “R/D”



1/コーラフロート


―0

 はぁ、と少年は息を吐く。
 目の前には、美味しそうにコーラフロートを貪る少女が一人。
「なあ、御木(みき)」
 少年は目の前の少女に声をかける。御木と呼ばれた少女は口元にラクトアイスの欠けらを付けながら、少年を見て首を傾げる。
「何~?」
「美味しいのか、それ」
「美味しいよ~。この甘さが特にねっ!」
 炭酸系清涼飲料の特徴である砂糖をがばがば使った溶液とこれはまた砂糖をたんまり使ったラクトアイスのコラボレーションが甘いのは当たり前だ、と少年は思いつつ水を飲み、
「……そりゃよかったな」
 と言葉を返した。
「そーじも食べる?」
 御木はそう言ってそーじと呼んだ少年へとアイスが乗ったスプーンを向ける。
「――遠慮しとくよ」
 そーじは水の入ったグラスを置き、置いていた文庫本を開き、眼を文面に落とそうとする。
「美味しいのになー」
 ぱくり、とスプーンに乗ったアイスを食べる御木の姿がそーじの眼に映る。口元に付いていたラクトアイスが今にも落ちそうだった。
 そーじは文庫本を読むのを中断し、そのラクトアイスを『掬い』とった。
「へ?」
 呆然とする御木。
 そしてそーじはその掬いとったラクトアイスを舐めた。
「……やっぱり、甘いな」
 顔をしかめるそーじ。御木は真っ赤な顔でその光景を見入って一言。
「そーじって時々、あたしの不意をつくよね」
「そうか?」
 そーじは御木の言葉に首を傾げつつ、文庫本に眼を落とした。

―1

「そーじぃ……この人、コーラフロートが食べたいって……」
 真っ赤な果物ナイフが「果汁」をしたたらせている。御木はそれをふるい落としながら、真っ赤に濡れた果肉を指差した。

―2

 魔術に必要なものとは何だろうか。
 それは物体的資源ではない。確かに魔道具や薬草などのものがあると「補助」にはなるが、十分条件であって必要条件でない。
 必要とするものは、資格だ。

―3

 らららーらららーらーららっらーららっらーらららー……

 日の堕ちた薄黄昏色の公園で、黄昏色の髪を持つ少女は歌っていた。
 「ら」しか使わない単純な歌。ワンフレーズしか繰り返さない単純な歌。
 しかし、その絶世の歌声により、単純な歌はこの世を超えた歌となっていた。
 楽しくも悲しくもない、ただ流れ循環する、水のような歌。
 少女は歌っている。繰り返し、繰り返し。
 黄昏色の髪が、冷たい夜風になびいた。

 らららーらららーらーららっらーららっらーらららー……


―4

 私はそれを手に入れてしまいました。
 それとは、赤いかけら。
 不揃いな面で囲まれた水晶のような赤いかけら。だけど燃えるように熱い、生きもののようなかけら。
 赤いかけらを掴んだとき、目の前には、私の家族を殺した、赤いチェーンソーを持った、

 赤いチェーンソーを持った、

 赤いチェーンソーを持った、

 赤いチェーンソーを持った、

 『アレ』。

 『恐い』。

 恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、憎い、恐い、恐い、恐い、恐い、憎い、憎い、恐い、恐い、憎い、憎い、憎い、恐い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い。

 『憎い』。

 ああ、私の中から生まれます。
 ああ、私の中から憎しみが生まれます。

 いつの間にか、赤いかけらは無くなっていました。

 どこに行ったのでしょう?

 私のなかでしょうか?

 きっとそうなのでしょう。でなければ、この狂おしいほどの愛したくなるほどの息が詰まるほどの頭がぼやけるほどのこの憎しみはどこから来るのでしょう?

 アレを憎しみで埋め尽くしたい。メッタメタに切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて切り裂いて!

 頭にイメージが浮かびます。そのカタチはカッター。
 イメージが生まれて顕れました。そのカッターは真っ赤でした。
 さっきのかけらより、赤いカッター。
 チキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキ
 真っ赤な刃を伸ばします。アレを切り刻むために。
「あは」
 その光景を想像して、自然と笑みがこぼれました。
 そういえば、なぜわたしはあんなにアレをにくんでいたのでしょう?

――わかりません。

―5

「そーじ、今日の対象(ターゲット)は?」
「知らない」
「んもー、毎回それだよねー」
「毎回そうなら聞くなよ」
「別にいいじゃん。聞きたいんだし」
「はいはい」
「じゃあ、今回も?」
「ああ、『ウタ詠み』からの情報だ」
「わたし、ウタ詠みさんからウタしか聴いた覚えが無いんだけどなー」
「へんなやきもちを焼くな。僕は奴のウタから情報を引き出しているだけだ」
「ふーん、さすが冷静ですねー。そーじくんは」
「……さて、もうそろそろ来てもおかしくない頃合いだ」
「無視ですかー。はいはい、わかりましたよーだ」
04 : 55 : 10 | オリジナル小説(過去作) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<オンライン創作マガジン ももこと。について。 | ホーム | 世界樹TRPGやろうぜ!(仮)のキャラ作りの注意点+おまけ>>
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://frameworks33.blog94.fc2.com/tb.php/54-a5e894a7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

犬のいろいろ

最近の記事+コメント

メールマガジン

メールマガジンも発行中です。

世界創世所

QR

カテゴリ

オリジナル小説 (7)
オリジナル小説(過去作) (3)
雑記&雑談 (8)
つぶやき (972)
未分類 (0)
セブンスドラゴン (4)
モンハン (1)
ゲーム (1)
TRPG (3)
ももこと。 (0)

RSS

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。